お産の痛みとアロマセラピー

欧米では硬膜外麻酔による無痛(和痛)分娩はあたりまえとなっていますが、我が国では「お産は痛くてあたりまえ。痛みに耐えてこそ一人前のお母さんになるのです。」と言った風潮があり、積極的に硬膜外麻酔を取り入れる施設は多くありません。

そこで私達は、精油を用いたトリートメント効果(アロマセラピー)を用い、お産の痛みを緩和する方法をとっています。
精油がもたらす脳へのリラックス効果とマッサージによる筋緊張の緩和、人の手の温もりによる安心感とリラクゼーションを目的としています。その効果は硬膜外麻酔と同等またはそれ以上の効果を見ることができます。

現在当院ではアロマセラピーと硬膜外麻酔の両方の利点を取り入れた和痛分娩に取り組んでいます。(持論:アロマセラピーは決して安全なものではありません。十分な精油の知識を持ち実践を積んだ医師もしくは医療従事者、セラピストが行なうべきトリートメントです。)

 

アロマオイルを用いた産痛緩和

アロマトリートメントは、血液循環を良くし、筋肉の緊張を和らげたり、ストレスで乱れた心の状態を、香りを嗅ぐことにより、リラックスし穏やかに整えるという作用もあります。

分娩時、このトリートメントを行うことにより、リラックスでき、腰痛緩和につながり、分娩が進行しやすくなります。