妊娠と判った時から、不安が始まります。言い換えれば我が子を心配するのが親の勤めです。多分自分が死を迎える時までその心配は続きます。
自分でありながら自分でない妊娠した体は不思議なものです。たえず肉体的・精神的な変化が訪れ、時にはその変化に順応できずにパニックになったり落ち込んだりすることもあります。またその極地は分娩という形でやってきます。恐怖と不安の塊ですが、自分は大丈夫と自信を持ってください。
そして自分の体から生まれた子どもと面会し、一生の絆を確かめてください。育児は自分自身を育ててくれます。家族がひとつになり、愛を育むことが育児の原点です。どうぞしっかり親馬鹿になってください。
私達は新しい家族をサポートし、不安を取り除き、危険な状態に陥らないように指導し治療するのが仕事です。